シラスブロック工場 打ち合わせ

今週月曜には鹿児島市からフェリーで大隅半島に渡り、シラスブロックの工場へ行ってきました。フェリーから島を離れていくにしたがって、鹿児島市街地がシラス台地の隆起した地形でできているのがよく分かります。
この日も桜島は噴煙を上げ、市街地の方に灰が流れていっていました。
鹿児島の方は、この灰の流れる方向を毎日天気予報で確認されているんです。

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目的は、進行中の川崎の住宅で使用するシラスブロックの打ち合わせでした。
今回は以前のSHIRASUとはコンセプトから使用部位、構法まで大きく変わるため、
ブロックメーカーの社長と様々な可能性を探る案出しから始まります。
工場でシラスやあらゆる地域の土を見ながら、方向性を決め、
新たにサンプルを造っていっただき、次の打ち合わせで確認することになりました。
どんなブロックが生まれるのか、仕上りが楽しみです。

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日経アーキテクチュア撮影

先日24日の日曜は、SHIRASUで日経アーキテクチュアの撮影がありました。

来月号の省エネ住宅特集に地域性を生かした省エネ住宅のその後という項の中で
SHIRASUの事例をご紹介いただく予定です。

この日はあいにくの曇りで内観のみの撮影をして、
翌日晴れの日に外観を撮影いただきました。

DSC_2421撮影後、前日いただいた建築九州賞の表彰状を
お施主さん子どもたちに授与しましたー!
子どもたちがとっても喜んでくれて嬉しかったです。

IMG_1369夜にはお食事をご馳走になり、子どもたちとカルタ大会。
小学1年生相手に最初は手加減して相手していたら、
すごい勢いで取られ続け、最後には本気になっていました(笑)
それでもなんとか引き分けでした。

最初にお会いした4年前はまだ小さかった子たちが
SHIRASUの中でのびのびと成長していってくれるのを見るのは
建築家としてもとても嬉しいことです。


建築九州賞(作品賞)表彰式

23(土)は日本建築学会九州支部による建築九州賞(作品賞)の表彰式があり、2年ぶりに博多に行ってきました。

表彰式が夕方からだったので、この機会にと同賞を受賞された青木茂さんの「北九州市立戸畑図書館」を見に行ってきました。1933年の完成以来、長く市役所庁舎として愛用されてきた既存の建物を市役所移転により、新たに図書館に再生した建築です。

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とても明るく開放的な印象です。この印象は外観を保存するため外部に耐震フレームを設けず、内部の中央にある廊下に耐震フレームによって実現されています。

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この耐震フレームが特徴的で、地震時の水平応力のみを加担するため、4本の柱をアーチ状の梁でつないだ構造になています。柱脚が細くなっているのは、直下の基礎を補強するため一体化させるためにできた形状だということです。

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エントランスの楕円の吹抜けは、軽量化するために開けられたもの。
トップライトからの光が差し込み開放感があります。


068元議場だった閲覧室は、正面上部が鏡張りとなって計画の統合と切断を象徴するような幻想的な空間になっています。磯崎さんのプロセスプランニングへのオマージュとして計画されたそうです。


076本来は天井を張る予定であったということですが、
照明やダクトが浮かぶように連なっていく背景に、既存のRCスラブの表情が見えて、新旧の調和が感じられていいですね。

088改めて外に出てると隣の市の耐震補強した建物が見えました。

089そして、振り返って図書館を見ると、まるで当時の風景を映像で見ているかのような臨場感が外に溢れ出て見えます。再生とは建築を保存するだけではなく、建物で起こる生活のシーンの昔と今を繋いでいくことでもあるのだと大変感銘を受けました。

博多に戻り、青木先生と初めてお会いして、直接お話も聞けたのも嬉しかったですね。そして表彰式の後、青木先生に呼んでいただき、ご一緒に記念撮影していただきましたー!写真左の琉球大の入江さんとも久しぶりお会いできて、この後も建築談義を楽しみました。


第13回環境・設備デザイン賞 表彰式

今日は、先月入賞した第13回環境・設備デザイン賞の表彰式に出席してきました。

応募した第Ⅲ部門には今年は14社の応募があり、最優秀賞・優秀賞含め6社の受賞でした。賞状に素敵な楯までいただきました。

SHIRASUは、鹿児島のシラス台地というランドスケープに環境を発見し、
建築とランドスケープを環境の視点から融合させた点が評価されました。

最優秀賞は、大成建設さんの「大手町の森」でした。
都市に人工的かつ緻密に森を創造し、新しい都市緑化の方法を提示しています。
大手町駅直結の商業施設「オーテモリ」の中にあるので、ぜひ一度行って見たいですね。

ph_1411_01第Ⅲ部門 最優秀賞 「大手町の森」(大成建設)


homify 360°: 環境にやさしい家「SHIRASU」


ドイツ、ベルリンを拠点に置く建築のオンラインマガジン”Homify Japan”にSHIRASUのレヴューが掲載されました。

設計の主旨をとても分かりやすくまとめていただいています。
ぜひご覧ください。

SHIRASU


また、昨年の10月には、Homify Franceにもレビューを掲載いただいています。

こちらも合わせてご覧ください。

SHIRASU

 

 


模型完成!

先々週、事務所に遊びに来てくれた同級生から、お子さんが持ち帰った模型を完成してくれたと連絡をくれました。
「小さい頃の夢をかたち」にで紹介させてもらった小学1年生のぼくです。

2作品名は「こていし 5かいだて ビル。」
お母さんながらに、こていし、の意味は不明だそうです(笑)

1 壁面にはドアと、飛び出る花があるのが特徴とのこと。

3屋上には、お花畑とお風呂(水色部)があって、紫のパラソルが有名なビルなんだそうです。

彼女が言うには、「完成させなさい!」とは決して言わないようにしたとのこと。
親がやりなさいと言ってやらせるのではなく、本人がやりたいと思うかが重要なんですね。

このやりたいを気持ちをどう起させるかこそが重要で、教育はそこに基点があるように思います。さらに、このやりたい気持ちは、自分で考える気持ちがないと続かない。

やる気を引き出すのは自分です。

同級生の彼女は子どもの考えるを引き出す! 親のアプローチの方法を明確に実践しているんでしょう。

さすがです。

Andantill 根本千里さんのサイト


オクシブへ

今日の午後、法人様との打合せで富ヶ谷へ。

近くには槇文彦先生の東京キリスト教会があり、学生以来に目にしました。
帰りはせっかくなのでオクシブ(富ケ谷・神山町エリア)を通って、渋谷まで歩いてみました。
以前勤めていたNAP建築設計事務所による「SHIBUYA PUBLISHING AND BOOKSELLERS」に久しぶりに立ち寄ってみました。ぼくは担当していませんが、竣工のとき何回か来ていました。「本のある暮らし」をコンセプトに2008年に開店した書店です。新書から古書まで、哲学、美術、文学、音楽、洋書、雑誌など独自の視点でセレクトした本が並んでいます。NAPからは、各年代の代表的なデザイナーがデザインした特徴的な棚を設け、その年代の本が並べるという提案をしました。ガラス張りの店内奥には、編集者のミーティングスペースや編集作業オフィスが見えます。

本屋さん好きの方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

そして、ちょうど事務所に帰って見た「オクシブ」の記事。「オクシブ」が30~40代の間でグルメや買い物スポットとして注目を集めているようですね。
渋谷の奥「オクシブ」、下町情緒と刺激両立 /日本経済新聞

 


ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル

東京都現代美術館で開催中のガブリエル・オロスコ展に行ってきました。

ぼくは知りませんでしたが、オロスコはメキシコ生まれの現代アートの巨匠のひとりで、90年代から活躍し、現在も世界の主要美術館での大規模な個展が続く作家です。日本では初の個展になるそうです。

なかでもインパクトがあったのは、シトロエンDSを1/3に切断し、両短部を合体して見せたこの車の作品です!

オロスコ《La DS カーネリアン》2013年 変形した車 H150×W490×D120cm

フランスでの展覧会であったため、フランスでは見慣れたトロエンDSを、誰も見たことのないものに変えてしまったのです。車という工業製品が、とってもカワイイキャラクターのようにも見えてきますね。


モダンやテクノロジーに対して人々が求めているものをもう一度見つめてようとした、きわめて特別で、はっきり言ってクレイジーなプロジェクトでした。(オロスコ氏のコメント)

オロスコは、あるモノや状況に「介入」することによってちょっとした変化を起こします。
その小さな変化が、大きな変容よりも私たちには驚きだったりするわけです。固定観念をゆらすのが上手い。(東京都現代美術館学芸員・西川美穂子氏インタビューより)

他にもユーモアに溢れた作品が並んでいます。

2.Ping-PondTable(Small)[1]《ピン=ポンド・テーブル》1998年

卓球台2台変形して1台にしたようなこの
《ピン=ポンド・テーブル》は、実際に卓球をして遊べます。プレイをしていくと、自ずと独自のルールをプレーヤーは発見していくんですね。

DSC_2084《ベンチレーター》

この《ベンチレーター》は、シーリンングファンの羽の上にトイレットペーパーをのせて遊んだ経験を元に制作されているインスタレーション。

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《サムライ・ツリー 20H》2014年 テンペラ、金箔のニス/リネン・カンヴァス

この世の事物はすべて、これまでかたちを変えてきた内なる時間を有しています。
その事物と事物とが時に交わり、離れるといったことを繰り返し、万物が循環していく。
と言うオロスコの視点がこれらのユーモアある作品に表現されているんですね。

オロスコ
ガブリエル・オロスコ