ヴェネツィア・ビエンナーレ公開座談会

今日は建築専門誌『GA JAPAN』で恒例の「ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展」座談会が公開で行われるというので、代々木のGAギャラリーまで参加してきました。

アレハンドロ・アラヴェナがディレクターを務め、「REPORTING FROM THE FRONT」がテーマだった今年のヴェネツィア・ビエンナーレ。
「現在、世界で何が起きていて、建築はどこに向かっているのか」という議題のもと、大西若人さん(朝日新聞編集)×小渕祐介さん(東京大学建築学科准教授)×二川由夫さん(GA編集)たちが今年のヴェネツィア・ビエンナーレを分析し、世界の潮流について議論が展開されました。

私も日本建築設計学会より別館の企画展に出展させていただき、5月のオープニングにも実際に現地に訪れ、各国の展示を2日かけて見て回りました。

現在、起こっている社会問題に対して新しい建築家の関わり方、建築の在り方を提示する展示が多い中で、一方で、鉄やコンクリートに代表されるモダニズムの技術に依らない土や竹など利用したヴァナキュラーな技術を提示する展示も多かったです。

建築の民主化に感心があるという小渕さんが最も共感したのは、アトリエ・ワンの展示だそうだ。いろんな立場の人を巻き込み、新たらしい事業や雇用を起こしながら、資源の循環から人の循環まで新しいシステムを作り出す。そんなシステムの設計の場に建築家の力をどんどん使っていくべきだと言う。

二川さんは、そういった社会状況への即時的な対応が評価されることが主流になる一方で、従来の建築に求められた建築の精度や深度がないがしろにされてしまっているのは、問題があると言う。果たして建築はそれでいいのか?日本館にもその精度はなかった。。建築をつくる行為自体が、展覧会化してしまっているように映ると。

この二川さんの指摘には、実際に現地を回って見た、私も感じていたことであったため、5月のヴェネツィアでのなにかモヤモアした想いが、スッと腑に落ちた感じがした。改めてヴェネツィア・ビエンナーレでの経験を整理して、自分の建築へ活かしていきたい。


圧縮試験用の試験体製作

今日の午後は鹿児島の住宅の構造壁に使うブロックの圧縮試験用の試験体製作を昭和女子大学で行いました。

シラスブロックを3段積み、その組積体での圧縮力データを実験により取得します。

その試験体の製作にご協力いただいたのは、以前のせん断力試験につづき、煉瓦職人の高山登志彦さん。WIN_20160727_15_31_55_Pro

高山さんのモルタルのコテの均し方の手さばきの良さには、改めて一流の職人技術を感じました。

モルタルがとても柔らかく均され、まるでケーキにのせるクリームのよう。

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ブロックとモルタルの接着強度が十分に得られるようにするためには、モルタルののせ方、均し方がとても重要です。

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モルタルとブロックの付着にムラがあると、強度の弱点を生む要因になってしまいます。また、ブロックにはあらかじめ十分に保水させて、モルタルの水分をブロックに奪われ硬化不良(ドライアウト)を起こすのを防ぎます。

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これから4週間の養生期間を置いて、8月末に埼玉県草加市の日本建材試験センターで圧縮試験を行います。その試験結果を確認申請のブロック材料強度の証明資料として提出していきます。

試験用ブロックサンプルの製造提供いただいたブロック会社、試験体製作にご協力いただいた高山さんのおかげで予定どおり実験に進めていくことができます。

お忙しいなか、ご協力いただきありがとうございました。




 


粒度試験

先週、海の日の連休は鹿児島でお施主様と打合せでした。

鹿児島も梅雨明けして、大変暑い真夏日になりました。

今回また新しく開発製造するシラスブロックに使用するシラスと奄美大島の土の粒度試験を行ったため、その試験報告書を受け取りに鹿児島工業技術センターへ行きました。

測定用の試料と合わせて試験報告書を受け取り、この結果を合わせて確認申請へ提出します。

ブロックの試験や申請の協議など大変苦労が続きましたが、

これでなんとか問題もクリアして進めていけそうです。

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地盤調査

昨日は鹿児島の住宅の地盤調査を行っていただきました。

大雨が続いていたため、天気の様子を見て数日かけての調査になりました。

敷地は、高さ7mの擁壁による高台の造成地のため、建物計画ポイントと擁壁裏のポイントと2地点をボーリング試験を行いました。

これから地盤の圧密沈下の予測のために、土質試験を行います。

その結果を踏まえて、基礎の構造設計に進んでいきます。


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