熊本駅東口駅前広場 / 西沢立衛

2011年の春の九州新幹線開通に合わせて計画された、西沢立衛さん設計の熊本駅東口駅前広場 (暫定形) を見に行ってきました。2011年の1月にはまだ工事中で完成が見られなかったので、楽しみにしていました。

熊本は緑が街に多く、日差しが強い地域です。この日は全国が猛暑日で痛いくらいの強い日差しでした。この駅前広場は、JRの駅舎から市街地を走る路面電車・バス・タクシーへの乗り換えの場でもあります。それらの様々な動線の流れを表現するように大きな有機的な形状の屋根1枚が浮かんでいます。現場打ちコンクリートの屋根で、梁のない平らなシンプルで綺麗な屋根。雲のようなかたちをイメージしたという。余分な表現はなく、たった1枚のカーブの屋根が、人の流れを浮かび上がらせています。有機的な雲の下に有機的な影ができ、その影に添うようにして人々が行き来しています。「公園のように人々が集う都市空間を創造したかった」という西沢さんが目指していたのは、単なる広場ではなく、緑、日差し、空、そして雨という熊本の環境と街の雰囲気を感じられる場であったのだと感じました。

この日、猛暑日のなか熊本城や水前寺を巡り、熊本市街を歩く中、感じたことは日差しの強さとそれを遮る影の少なさでした。そう思い返すと西沢さんはこの熊本にない新しい影を造りたかったのではないかとさえ感じます。「熊本の顔」として建築家のあるイメージを表現した建築ではなく、本当にこの街の自然な風景を見ているようで、このリアルな風景をイメージできる発想がすごい!これは写真では分からなかったことで、実際に見に来て本当によかったです。この1枚の屋根は暫定で、2018年には安藤忠雄さんによる駅舎が完成し、それに合わせてこの周辺にたくさんの雲が浮いた完成形の広場が実現される予定だそうです。

完成が楽しみであり、その頃また見に訪れたいです。

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