【鹿児島の住宅・O邸】最終工事監理

鹿児島の住宅・O邸は、ほぼ工事が完了した状態となり、
現場ではカーテンやブラインドの打合せをお施主さんと打合せして選定しました。

「住むのがワクワクしてきた!」というお施主さんの言葉がとても嬉しかったです!

素材や建築が持つどっしりした存在感が桜島の圧倒的な風景と向き合うような勇敢さや大らかさが感じられる建築になってきたのではないかと思っています。

来週は写真撮影、そして2月3日には内覧会を開催できる予定です。


【鹿児島の住宅・O邸】施主一次検査

鹿児島の住宅・O邸は、12日(土)にお客さんによる施主一次検査を行いました。

まだ残工事が残っているものの、だいぶ完成に近い状態になってきました。

鹿児島のギャラリーオーナーであり作家でもある三坂さんに製作いただいたステンドグラスのペンダントや引き戸も設置されて、とても綺麗な光が生まれています。

建具の引き戸は、足場板を再利用してシラスブロックと同様に時間を感じられる素材になっています。

お施主様のご好意で2月初めの内覧会を予定しています。

また決まり次第、ご案内をUPさせていただきます。


新年のご挨拶

皆さま輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は多くの方々からのご支援、ご尽力、ご鞭撻に心から感謝いたします。
本年は1月に鹿児島の住宅の竣工を予定しており、また春頃には新たに鹿児島の住宅や高田馬場ビルの着工を予定しています。
本年も宜しくお願い申し上げます。
なお、本日4日(木)より通常業務開始となります。

写真は年末の鹿児島の住宅の現場の様子です。
1月竣工・引き渡しに向けて工事が進んでいます。


【鹿児島の住宅・O邸】シラスカーテンの開発

鹿児島の住宅・O邸は、年内竣工を目標に現在内装工事が追い込みで進んでいます。

週末は鹿児島でお施主さんとの最終打合せや現場監理に鹿児島でした。

内外の足場がとれ、さらに仮囲いも外れたため、内部からも眺望が見渡せるようになりました。低地の市街地からもシラス台地の高台に建つ様子がよく見えるようになってきました。

この日は、東京から日本を代表するテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんがお越しいただき、試作いただいたシラス・カーテンを現場に掛けて、お施主さんにご説明いただき、イメージの打合せをしました。

シラスの微粒子をオーガンジーにシルクスクリーン印刷をするとシラスの淡い土色が出てくることに驚きました。

 

さらに、サンプルの性能試験をしていただいたところ、耐光試験、ドライクリーニング試験、洗濯試験などで通常の市販品カーテンよりワンランク高い性能を持つことが分かりました。

カーテンにもシラスの性質を活かした利用が可能であることが分かり、さらにこれからお施主さんイメージや現場の空間やテクスチャにも合わせて、須藤さんには試作をいただける予定で、大変楽しみになってきました。

 


【鹿児島の住宅・O邸】エイジングする外観の魅力

鹿児島の住宅・O邸は、外壁左官工事が完了して外部足場が外れ、外観が見えるようになってきました。

外壁の左官は、特別に奄美の赤土を配合した左官で仕上げています。

当初よりお客さんの赤い土壁にしたいという要望に応えて、日本では赤土が少ないため鹿児島の奄美まで行き、土場を周って見つけた良質な赤土を使用しています。

温かみがあり、とても豊かな表情になっています。

これから経年変化で様々な表情に変わっていくエイジングの魅力をもつ外観です。

目前に拡がる桜島の風景に調和した建築になっていくのが楽しみです。

竣工まであと1ヶ月!

内装工事が至るところで進んでいます。

最後まで詰めて密度ある建築にしつつも、大らかな空気感を生む建築にしたいと思っています。

 


【鹿児島の住宅・O邸】内装工事

鹿児島の住宅・O邸は年内竣工を目指して、追い込みで工事が進んでいます。
街からもその勇敢な立ち姿が見えてきました。

外壁の左官、床暖房敷設などが完了し、様々な内装工事が同時進行しています。

シラスブロック造の壁の表情はとても豊かで寄り添いたくないような躯体です。

ここからが正念場です。

工務店さんと協力して頑張っています。

完成が楽しみになってきました。

 


【鹿児島の住宅・O邸】上棟式・お餅まき

昨日5月12日(土)の大安は鹿児島の住宅・O邸の上棟式でした。
2階屋上に上がり、上棟式を執り行いました。
敷地から一望できることもあり、桜島に向かって一同で礼をするのは鹿児島ならではです。

上棟式のあとにはお餅まきを開催しました。
近隣の方々が多く集まってくださり、大変盛り上がりました!

そのあとの直会でも工事に携わる各工事業者さんとのお施主さんとの交流もでき、これから内装工事に向けて皆さんが奮起していけそうです。


【鹿児島の住宅・O邸】2階RCスラブ・臥梁の配筋検査

先週は鹿児島の住宅・O邸の配筋検査でした。

1階のシラスブロックによる組積工事が完了し、その上に2階のコンクリートスラブと臥梁のための型枠・配筋工事の検査も無事問題なくクリアしました。

現在は電気・空調等の配管スリーブの設置が進み、今週末にはコンクリート打設工事の予定です。

各業者さんたちにとっても始めてのことが多く大変な現場ですが、時折、桜島の風景を眺めながら休憩されている様子は微笑ましいですね。


ステンドグラス照明~鹿児島の住宅の経過

先週末は、鹿児島の住宅のお施主様と見積図の打合せでした。

鹿児島の住宅は、昨年10月からスタートして、基本設計に9ヶ月、実施設計に3ヶ月とこの見積図ができるまで約1年の時間を要しました。シラスブロックを使用した組積造という構造は、現代の日本ではほとんど例がないため、確認申請機関を10社以上あたり、構造の協議を何度も重ねてきました。こちらの計画方針と一致する検査機関に一本化すると、次は組積造の基準に値するシラスブロックの強度が得られるのかを証明するために、圧縮試験、せん断試験、粒度試験など計4回の試験を公的機関や大学で行ってきました。そのデータもまとまり、9月は見積図の作成や目黒の住宅の概算図などで大忙しで、ブログの更新ができていませんでした。

その見積図が先週おおよそまとまり、お施主様と打合せを行ってきました。修正や追加などを踏まえて、図面を修正し、2週間後には施工会社への見積開始の予定です。

お施主様との打合せの前日には、お施主様と親しい友人でもある三坂基文さんとステンドグラスの打合せをしました。三坂さんは、鹿児島市でホワイトギャラリーというギャラリーのオーナーさんであり、ご自身もアーティストである方です。このホワイトギャラリーには鹿児島だけでなく、全国の作家の作品を毎月展示されていて、地域に愛され大変人気の高いギャラリーです。

その三坂さんに計画中の鹿児島の住宅に、ステンドグラスのペンダント照明を製作をお願いすることになりました。今回すでにサンプルを製作いただいたとのことで、サンプルを元にサイズ・ガラスの色・構成などを打合せました。冒頭の写真がそのサンプルです。このサンプルのようなイメージで、輪郭を定めず、ステンドグラスの集合が様々に展開していくような奥行きのある空間を持つオブジェになりそうです。このステンドグラスに日射が差し込むとその光を多方向に拡散させるような、光の増幅器のような効果を創り出してくれそうです。

ルイス・バラガンの家のように簡素で力強い空間に、鮮やかな色彩で空間の魅力を一層高めてくれそうで、出来上がりが楽しみです。

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ホワイトギャラリーにある三坂さん製作によるステンドグラス照明


石の触覚的な可能性~「石の美術館」を通して

米を貯蔵していた80年前の古い3棟の石造の蔵を再利用して、芦野石(安山岩)という地元の石を素材にした展示空間として再生されています。隈さんは「組積造を使って曖味で軽やかな空間ができないかという挑戦をしてみました。」と言われるように、芦野石を50mm×120mmに薄く切って、鉄骨を抱かせた石の柱に切り込みを入れ、石のルーバーをつくっています。その石のルーバーから光や風が抜け、保存された石蔵が向こうに見通せます。

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また別の壁では、分厚い壁厚の無筋の組積造が透かし積みで穴を多く開けることで軽やかな印象になっています。石の目地の取り方も縦は石を突き付け、横目地のみの目地とすることで、目地によって石単体が強調されるのを避け、全体から見ると石のルーバーと同様に石の水平ボーダーが、石の軽やかさを引き立てるように軽やかなディテールが施されています。

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さらには、一部の壁には光が透ける薄い大理石(ビアンコカラーラ)をはめ込んで、室内がその石を透かした光で満たされるような状態にしています。

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これらのディテールは、とても重たい石という素材の印象を視覚的に軽やかな印象に変えることで、石という素材の新しい可能性が実現されています。また、3つの石蔵の中間スペースを新たな展示空間の増築や緑を植えた大地にするのではなく、水盤を張り、揺れる水面に石蔵を映し出そうとしたのも、この軽やかな印象をつくり出すための視覚的効果を狙ったことでしょう。
水盤を歩き回る秀逸な展示ルートの構成は、シークエンスの流れの中での建築体験を重視してのことのようです。
しかし、私が感じたのは各石蔵の展示空間が、冬でもとても寒いということ。実際に芦野石を触るととても冷たい。本来の石藏は、温度・湿度の変化が少ないことが、米倉としての機能を担っていたはずです。地元の芦野石を扱う石材会社の依頼による石の美術館であったため、残っていた石藏と同じ軽石凝灰岩の大谷石ではなく、芦野石はおのずと素材になったことだと思います。

調べると芦野石の熱伝導率は、1.5kcal/m・h・℃で、ほぼコンクリートと同等の値となっています。これに対して、シラスは0.3kcal/m・h・℃と木材とほぼ同等の値で、芦野石やコンクリートの約1/5です。表にある他の石と比べてもシラスが断熱性能のとても高い石だということが分かります。

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視覚的に石という素材の可能性を追求された石の美術館に対して、私は、触覚的に、体感的に石という素材の可能性を追求したいと思っています。石の美術館は、文字通り美術館という機能があってのことですので、石を体で感じる必要には迫られません。しかし、住宅では視覚的にだけでなく、体感的にも快適な環境をつくる必要があります。そのため石という一般に熱伝導の高い石を住宅などの快適温度を保つ必要のある用途では使用しにくくなります。上の比較でも分かるように、シラスは他の石にはない高い断熱性能をもつため、石を温熱環境を調整する素材として利用が可能です。そこにこれまでにはない石という素材の新しい可能性や、素材を通した環境づくりの可能性があるのではないかと考え、研究と実践を続けています。


DSC_4262分厚い組積壁からのぞく

DSC_4154芦野石のドアノブは印象は素敵だが、冬はとても冷たく触れたくなくなる

DSC_4276同じ石でも高温で焼くと色が変わるのは面白い

石の美術館保存利用されている大谷石の石藏は比較的寒さは感じない