【高田馬場ビル】VRプレゼン

高田馬場ビルは、本日施主の事業者さまに各仕上げ材決定の打合せを行いました。

事務所から車で煉瓦、外壁材、タイル、ボード、塗装など大量のサンプルを事業者さまの会社まで運びました。

メインは外装の関東ローム煉瓦積みの煉瓦サンプルの確認です。

このために煉瓦業者さまには、関東ロームを配合した煉瓦の試作を何度も製作いただきました。

その試作を経て、成功した関東ローム煉瓦の最終サンプルを20個、並べてプレゼンをしました。

煉瓦とは思えない、日干し煉瓦のような豊かなテクスチャで事業者さまにも喜んでいただけました。

強度や吸水率もJIS規格をクリアしています。

最後には、この仕上げに合わせて修正した360度見渡せるパースをVR体験いただきました。

歩道から見上げたビルのスケール感や関東ローム煉瓦のファサードにより、そのボリュームの圧迫感が軽減されて

重たい煉瓦が軽やかな印象に感じられるなど、これまで図面やパースでは分からなかった情報をVRで実感いただきました。

 

 


上州富岡駅

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今日は世界遺産に登録された富岡製糸場の玄関口として昨年竣工した上州富岡駅(設計:TNA)を見に行ってきました。

富岡製糸工場の「木骨煉瓦造」から、また現代につながる「鉄骨煉瓦積造」という新しい構造により鉄骨の大屋根を支える駅舎というより、ただ大屋根の下の街の広場とも言えるようなおおらかな半外部空間が実現されていました。鉄骨の座屈を抑える煉瓦壁の足元はベンチにもなり、点在するコンコース、駅務室、待合室、観光情報コーナー等の滞在の場が提供されています。公共空間としての駅舎がこの街の小さな雰囲気がそのまま切り離されることなく、まるで家の縁側や公園のベンチに座るように思い思いに時間を過ごしている街の人の風景がありました。

世界遺産の街としてイメージに傾斜したような駅舎ではなく、地方の私鉄駅としてその街の人々にとっての規模や需要に合った交流の場としての新しい公共空間の在り方を提示されているように感じました。

DSC_3961鉄骨を煉瓦で完全に隠すべきかどうか議論になったようだ

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DSC_3953日陰が居場所をつくる

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DSC_3942目地は建築家の指定で奥目地になったそうだが、その理由を聞いてみたい

DSC_3955煉瓦にテンションをかける臥梁のStPLが目地に隠れて入っているのが分かる

DSC_4032ベンチで待ち時間を過ごす高校生たち

DSC_3948木漏れ日が落ちる様子は公園のようなおおらかさを感じさせてくれる

DSC_4009埋設された照明

DSC_3975駅から公園へ連続していく

DSC_3993街から見ると大屋根の存在は薄れて、街並みや山並みに溶け込んで見える。現場の施工中には煉瓦が積まれる前のこの大屋根だけがあり、存在感がとても強かったため、この風景を想定した計画だったことには驚いた。

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DSC_3936改札と待合いから駅前広場を見る。まるで住宅の建具を開放しただけの縁側のようにも見えてくる。

DSC_4047コンコースから駅の煉瓦壁の向こうに富岡製糸場への道が続いて見える

DSC_3929コンコースから改札まではスロープでつながり、階段通路などはない