【高田馬場ビル】煉瓦積みモックアップ製作

高田馬場ビルは7階~10階の煉瓦タイル張りスクリーン工事が完了しました。

今週よりいよいよ低層階の煉瓦積みスクリーン工事が始まります。

煉瓦積み工事を担当いただくのは、高山煉瓦建築デザインの高山登志彦さん。

全国の煉瓦建築を手掛ける日本を代表する煉瓦職人さんです。

高山さんとはTNAさん設計の上州富岡駅の現場でお会いしてからのお付き合いです。

今年2月に竣工した鹿児島の住宅のシラスブロック構造の材料実験にもご協力いただくなど、その後は様々なプロジェクトでご協力いただいている心強いパートナーです。

高山さんに施工いただくのは、高田馬場ビルが初めてになります。

昨日は煉瓦積みのモックアップを現場で製作いただきながら、積み方や目地の打合せを行いました。

驚いたのは高山さんの目地モルタルの柔らかさ。

普通の職人さんの目地モルタルは、水が多くペチャっとしていて、煉瓦の表面を汚してしいやすいのですが、高山さんの目地モルタルは水配合が絶妙でスポンジケーキのようなフワフワした柔らかさのため、モルタルをコテでサッと切れ、綺麗な目地に仕上がります。

間接照明をあてると初めて製作した関東ローム煉瓦の土の豊かな表情が浮き上がって見えます。


7階~10階の煉瓦タイル張りスクリーン

平目地


奥目地:今回はこの奥目地に決定。あえて煉瓦をわずかにズラして積むことで光に反射する煉瓦を浮き上がらせるようにしています。


【高田馬場ビル】関東ローム煉瓦搬入

高田馬場ビルは、ALCへの外壁塗装もほぼ完了しました。

そして、今日現場には関東ローム煉瓦が搬入されました。

はじめ扱う関東ロームは、材料の特性から建材にするのは難易度の高い土です。

試作でも何度も失敗を繰り返しながら、煉瓦製造業者さんの尽力によりようやく形にすることができました。

関東ロームの黒土を配合して酸化焼成で焼いた煉瓦です。

煉瓦とは思えない関東ロームの地層を想起させるような自然で豊かな表情をしています。

明日からは7階~10階の煉瓦タイル張りスクリーン工事が始まります。

さらに来週からはこの煉瓦積みの外装工事が始まります。


反対側の歩道から見た正面ファサード


煉瓦積み外装スクリーンのための鉄骨下地


関東ローム煉瓦に合わせた外壁弾性リシン塗装


初めて特殊製作した関東ローム煉瓦(酸化焼成)

関東ローム煉瓦タイル


【高田馬場ビル】鉄骨製品検査

先週木曜は今夏最高気温の猛暑日のなか、千葉県我孫子市にある鉄骨工事まで鉄骨製品検査に行ってきました。

製品出来高状況報告、寸法精度検査報告があり、工場へ出て対物検査、材質検査、溶接部外観検査、超音波探傷試験など構造家の方に検査確認していただき、特に問題はなく、無事検査を終えました。

8月20日から現場で建方開始となる予定です。


【高田馬場ビル】試験杭

高田馬場ビルがいよいよ着工しました。

昨日は試験杭の現場検査に構造家と一緒に立会ました。

間口約5m×奥行き約20m程度の都心の狭小地で、鉄骨造10階、高さ31mの塔状比6.5のいわゆるペンシルビルです。

杭の引き抜き力が通常の建物より非常に大きくなる上、各柱脚に必要な杭の本数を配置していこうとすると

本数が多いため、柱脚スパン間で杭が配置できません。

さらに敷地が狭いため杭が施工できる工法も限定され、構造計算で成立しても施工ができないという難しかしい条件でした。

その解決策として構造家に提案いただいたのは、柱脚に対して必要本数の鋼管杭を配置するのではなく、

柱脚下にW2m×L15m×H1mのフーチング基礎を設け、その下に鋼管杭を等間隔に配置していくという案です。

これにより、鋼管杭も施工可能な離隔を保ち、引き抜き力もクリアすることができました。

この日も杭の施工業者も構造図を見て、素晴らしい設計だと思ったと感想があり、構造家の方も嬉しそうに検査していただいていました。